IT業界のビジネスマナーの実態
間違った敬語の横行
私がIT業界に入って、もう7年ほど経ちますが、その中で間違った敬語を使ってるなーという人を多々見かけました。そういう人を見ると、その言葉遣いすごく気になる!直してほしい!と思うのですが、自分より年下や新卒などであれば指摘しやすいのですが、そういうのは意外と自分より先輩の人が多いのです。
間違った敬語の使い方、具体的にはメールを全体に流す時って宛名に「各位」って書くと思います。そこを「ご各位」と2重敬語にしてしまっている先輩がいました。しかも、その人は中年男性で今までまわりの人は指摘しなかったのかとすごく不思議に思ったのですが、話し方が独特なのでそういう人なのだろうという認知がされてしまっているのかなと後々納得しました。
もう一人、例をあげますと、「何々させていただきますね。」と語尾にやたら「ね」をつける人がいました。最初、その文章を見た時は、「まぁそういうふうに書く時もあるだろう」と自分の中で許容できるものだったのですが、その「ね」がほぼ毎回あるとすごく違和感というか相手をなだめるような、上から目線のような感じでよくないと思いました。ネットで調べても同じような経験をされている方がいるようで、やはり世間的には間違った敬語ということでした。しかも、この人はお客様宛てのメールで「ね」を使っているので、ダメだなって思ってしまった。
私が経験したビジネスマナー研修
私は今現在2社目で1回転職しています。1社目は入社後に全新入社員は電話やメール対応をさせられました。そういうこともあって、敬語やメールの書き方などビジネスマナーの研修は徹底されていて、メールを出すときもこの言葉遣いはよくないなど、厳しくレビューされました。ビジネスマナーを重んじる会社だったわけです。
そういう社風もあって、その会社にいる時は言葉遣いに関して違和感を覚えるような人はほとんどいませんでした。きっと間違っていたらまわりがちゃんと指摘してくれるんでしょうね。あとその会社は開発会社ではなく、インフラ系の運用・保守をメインに行う会社でした。インフラ系って古い人間といったらあれですが、堅い人が多いイメージでエンジニアであってもビジネスマナーを大切にする人が多いのも言葉遣いに対して違和感がなかった理由なのかもしれません。暗黙の了解で上下関係もあった気がするからそれも理由かな?
言葉が相手に与える印象
私の中で間違った敬語、言葉遣いをしている人の印象は総じて「尊敬できない」です。言葉遣いもまともにできない人はどんなに仕事ができても、正直自分よりも下、教養のない人だと思ってしまいます。
かといって、自分が敬語を完璧に使いこなしているかというとそうではないと思うのですが、少なくとも相手に違和感を与えるような変な敬語、言葉遣いはしていないと思っています。
今の会社は上下関係というものはあまりなく、結構フラットな会社なのですが、それが良いことに転がれば、言葉遣いの指摘もできないという悪い面もあるのかなと思います。あと会社の社風にもよるんでしょうね。今の会社の人はあまり言葉に対して気にしないで、技術さえあれば問題ないという雰囲気を感じます。
しかし、言葉が相手に与える印象というのは大きいと思うので私は大事にしていこうと思います。特にテレワークで直接会話しない場面が多い中、正しい日本語を使うというのは大事です。その言葉一つ一つがその人を印象づけますからね。